旅の生活「神奈川」
旅が暮らしで 暮らしが旅 これは 誰のためでもない 自分のための生活の記録である
2019年4月30日
「それ」を知ってしまったのは、
今月頭、ある台湾料理店だった。
店内で食事をしていた誰もが箸を止め、
テレビに釘付けになっていた。
僕は車に住んでいるのでテレビは持っていない。
新聞も読まない。
都内近郊に滞在する時は、神奈川某所にある秘密の隠れ家に車をとめて生活している。
そんな、未開人のような生活を”あえて”しているので、
たまに電車に乗ると、
「あなたの体臭大丈夫?」
「薄毛は治ります」
「夏までに見せられるカラダへ」
などと、
悪魔が「広告」という黒魔術で未開人の僕を容赦なく攻撃してくる。
でももっと怖いのは、天使に扮した悪魔が白魔術とみせかけて仕掛けてくる「情報」という名の洗脳術だ。
嫌でも情報が入ってきてしまう現代で、
僕はいかに知らないでいられるかを楽しんでいる。
大事な情報は大事な人から自然と入ってくるから。
ちなみに「それ」は明日から始まるらしいけど、
僕はいつもの隠れ家で、
いつもと変わらず明日を迎えます。
文・写真:河合桂馬