〈中華鍋の逆襲〉 鍋の準備
買ってきた中華鍋はすぐには使えません。
まずは防サビ剤を取って、油を馴染ませて…と、
どうやって説明をすればよろしいかと考えておりましたが、そういえば「ここ」は
私と違って「outdoor」な方々の集まり。
そうです。
「シーズニング」です。
あのダッチオーブンの初めの儀式のあれです。
まずは始める前に…
- 必ず換気をしてください。
- ヤケドには十分注意してください。
【儀式】
中華鍋を空焼きして色が変わるまで焼く
それはそれは薬剤っぽいオイニーの煙が鼻腔を刺激する事、間違いなしです。
フチもまんべんなく空焼きで変色させたら、少し冷まして、水で洗います。
この時はスポンジか、金ダワシでソフトに擦って落とします。
黒いカスが出ますので、全て洗い流しましょう。
また火にかけます。
再度空焼きしますと、今度はさらに青みがかった違う色に変色します。
火を止め多めの油を入れて鍋にまんべんなく馴染せます。
そのまま冷ましてください。
十分に冷めましたら油を捨て、さっと水洗いをします。
この時は硬いスポンジ、金ダワシ、中性洗剤は使ってはいけません。
たわし、ササラで軽く擦るだけです。
また火にかける
水気を飛ばし、やや煙の出るくらいに温まったら今度は行き渡る程度の油をいれてなじませたら
火を消します。
ここで捨て野菜などを炒めたりもしますが、どちらでも構いません。
キッチンペーパーなどで油を拭き取りつつ、全体に塗り込みましょう。
以上です。
いやー、文章にすると酷く
めんどくせぇ…
ですね。
でもきっと、この準備中にそのマイ中華鍋に自分でも驚いてしまうほど、愛情がわくこと、うけあいです。
さあB.B.キングの愛器「ルシール」のように名前をつけてみませんか?
※ヤヴァめの人として認知されることうけあいです。
あなたのそのお鍋が手放せない愛器になるには、普段の注意が必要です。
とりあえず、そうですね、名前は「コーティングお鍋ちゃん」なんていかがでしょうか?
※軽いノイローゼ状態と思われることうけあいです。
「普段の使い方」としては…
- さっと洗って、水気を拭き、煙が軽くあがる程に温めた鍋に鍋全体に行きわたるくらいの油で調理。
- 調理のあとはやさしくサラサかタワシで鍋を洗う。
- 水気を切ったら油を軽く、まんべんなく鍋にに塗りっておく。
これをくり返せばいつの間にか立派で可愛いいあなたの愛器はいつしか
「コーティングお鍋ちゃん」として生まれ変わります。
※デンジャラス・ヒューマンとして生まれ変わります。
ちなみに、中性洗剤を絶対使っちゃいけないとよく聞きますが、初めの頃だけです。
可愛がって使い込んだ「コーティングお鍋ちゃん」は名前の通り、油のコーティングができます。
そうなれば中性洗剤で洗ったぐらいではどうってことはありません。
中性洗剤よりも怖いのは、金ダワシなどの硬いものでゴリゴリするのはご法度です。
せっかくの作り上げた「コーティングお鍋ちゃん」のコーティングは、はがれ落ち、
タダの「お鍋ちゃん」に逆戻りです。
しかし、なぜ金ダワシを使わなくてはいけない事になってしまうかといえば…
「焦げつかせちゃう」からです。
「焦げつかせ」ない為には「立派で可愛いいコーティングお鍋ちゃん」を育てるべく、先程の
「普段の使い方」を守ってください。
特に
「煙が軽くあがる程に温めた鍋に油」
ここが、重要です。
また万が一、焦げついてしまったら、まずは擦らず鍋に水を入れて火にかけ、
沸騰させてからタワシ、ササラで洗いましょう。