旅の生活「クアラルンプール」
東南アジアに入った。
旅が暮らしで 暮らしが旅 これは 誰のためでもない 自分のための生活の記録である
2019年8月15日
ヨーロッパ2か月、ニューヨーク11日間の滞在を経て、クアラルンプールに辿りついた。
空港から電車に乗り、ホテルの最寄り駅で下車すると、セブンイレブンがあった。
ふと、初めて海外へ行った時の記憶が蘇った。
大学生の時に一人で行ったタイが、初めての海外だった。
バンコクの空港には夜遅く到着した。
初めて海外の地を踏んだあの時は、喜びよりも、不安が勝っていた。
当時はインターネットが普及しておらず、事前情報は「地球の歩き方」のみ。
今日泊まる宿も決まっていない。
いっぱしのバックパッカー気取りでカオサン通りを目指したが、空港からどのバスに乗ればいいかわからない。
何人かの運転手に確認し、ようやくカオサン通り行きのバスをみつけ、空港をあとにした。
カオサン通りに到着したのは深夜だった。
湿気混じりの熱気、汚い道路、万国の観光客が行き交う混沌とした光景に圧倒されながら、宿を探しに歩きだした直後、見慣れた看板が目に飛び込んできた。
「7-ELEVEN」
店に入り、水を買った。
店先で一人、水を飲みながら心を落ち着かせた。
誰も知り合いがいない初めての海外一人旅で、
昔からの親友に会ったようなあのときの安堵感は、
今でも鮮明に心に残っている。