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〈中華鍋の逆襲〉 焼く

中華鍋の真骨頂といえば「炒める」ところにありますが、

万能調理器具と言われるこの鍋があればもちろん焼く事だってできます。

 

ですが、中華鍋を今一度眺めて見てください。

他の鍋では先ず見ない、お椀というか、深いお皿というか、そんな形になっています。

それをコンロに置くと一番の底、お椀の中心部が一番熱くなり、

外側に向かうほど鍋の温度は低くなって行きます。

 

ですから鍋の温度は全体で一定はしません。

フライパンも全体で一定にはなりにくいのですが、その温度差は中華鍋の比ではありません。

 

ですから中華鍋では焼くときも鍋底に素材を置き続けません。

 

 

 

食材をこまめに回して底に留まらないようにしたり、

 

 

 

 

鍋の使う箇所をかたむけて変えたり、

 

 

 

 

 

油やタレなどを素材にかけて焼くことが多いのです。

 

 

 

 

 

もちろんフタをしたりもできますが、鍋の底は一番熱くなり、

焦げやすいと言う事を頭に入れておいてください。

父親と始めた「作りたいものだけを作るワガママらーめん店」を経て、筋金入りのダンボールで梱包された荷物なみ、の「in door派」にもかかわらず、現在は何の因果か、某キャンプ場で管理人をしているという「踏みはずしっぷり」。