INTERVIEW,  LOCAL

若気ノイタリーの備忘録トロントのローカルブランドvol.2『VARSITY BROWN』-2

ダウンタウンを東に逸れた個人経営の小粋なショップが並ぶエリアにVARSITY BROWNのアトリエ兼ショップがあり、今は友人のレーシーさんが手がけるブランド「X」とアトリエをシェアしながら、2ブランドでこのエリアを盛り上げている。

 

マットさんの作るプロダクトは、ヌメ革などを使った男らしいレザークラフトというよりも、もっと繊細なイメージ。アイテムごとに適した革を選び、ギミックを入れながらもシンプルで洗練されたデザインに落とし込んでいる。

「テーマは”Everything is limited edition” 。VBはお客さんの希望に沿った機能をデザインに落とし込む、オーダーメイドのレザー小物やバッグをメインに展開しています。基本的に僕一人でデザインして、型紙を作って、裁断から縫製までしているんだけど、だからこそ僕は同じデザインで何個も作るっていうのは好きじゃないんだ。単純に飽き性なのかな(笑)。」

 

お客さんの要望を取り入れてオーダーメイドのアイテムを届ける。これはお客さんとの距離が近くないと出来ない芸当だろう。

ブランドを始めるからには規模を大きくしたいという願いはあるのだと思うが、声を汲み取りつつモノづくりをして、たとえ壊れても修理をしてあげたい。地元ラバーのマットさんらしいビジネスだとつくづく思う。

 

あいにくオーダーのアイテムは完成後すぐにお客の元に届けられるため、基本的にショップでは既成のアイテムしか見ることはできないが、インスタグラムで過去のアイテムが確認できる。

@varsityvrown

 

ちなみに僕がゲットしたのはこちらのカードケース。丈夫さときめ細やかさがあるキップスキンで仕立てられたもので、3方向からカードが入れられるデザイン。

どこにカードをしまったか忘れて、会計の度にレジの前でもたつく僕の強い味方となっている。

 

Information

Varsity Brown Leather Goods

Address: 1107 Queen St E, Toronto, ON, CANADA

https://varsitybrown.business.site/

アウトドアライフスタイルマガジン「HUNT」の創刊から編集者として携わりフリーランスに転身。現在はワーキングホリデーで海外に住みながらパートタイムで日銭を稼ぎ、英語を練習し、現地で見つけた面白いものを取材して雑誌やwebマガジンで紹介中。