COOK,  LIFE

珈琲をもう一杯 / 第二十六話「スリーペンギンズ」

堀田“兄”さんから頂いたニュージーランド土産の Balancing Penguin に熱中していたら、入って来たお客さんから

「それもペンギンなんですか?、そんなにペンギン好きなんですかぁ?」
「お店の名前、何か意味があるんですか?」って聞かれてしまった。

この Balancing Penguin 縦に積み重ねるパターンは簡単で、今、まさに横方向のチャレンジに集中しており
ええいっ、今話しかけるなっ!っと、睨み目線で「全然、意味ないですよっ」
って答えてしまったのだが、まあ、お店の名前の由来は良く聞かれるのでここらで

店名を何にするか考えた際に、数字と、動物の名前を入れたかったんです。
数字や動物の名前の付いた珈琲屋さん、けっこうあるんです。
数字については日本で縁起の良いとされる「3、5、8」の中からワンッ、トゥー、スリー!って勢いがありそうな「3」を選択、そして、動物は可愛く愛嬌のある動物。 そう、普段はボーッとしてるようにみえても、やるときはやるって感じのがいい。更に、眼つきは鋭いほど良い。

お〜、いるではないですか! ペンギンが!
陸の上では愛嬌のある歩き方、海に入れば俊敏な泳ぎを見せ、更に睨みつける様な眼つき。
普段はだらしないオヤジも、コーヒーとなれば目が輝き真剣に淹れるってイメージですね。
かくして、3匹の侍、もとい、3羽のペンギンが誕生したのです。

ケイト「ん、んんんっ、嘘っぽい・・・」
ジュリー「んんっ、嘘でしょ・・」

ほ、ほんとだってばぁ・・・あっ、横バランスできた。

 

 

 

航空会社に勤めていたものの、うん十年前は「カヌーイストになるんだ!」と、チキンラーメンを食しながら川を下る。 かと思えば、「ウミンチュになるぞ!」と、沖縄の海で鯨を追いかけたりもした。 が、「ちゃんと仕事はしてるのか!」と、皆が疑問を呈しだしたので、「こりゃいかん」と退職。 まっとうな人生を送るべく、珈琲屋として再スタートを切る。 深煎り珈琲が味わえる『スリーペンギンズ』(横浜市磯子区滝頭 3-4-22)の店主に収まる。