
珈琲をもう一杯 / 第四十八話「Blue”n”Boogieなモカ・ハラー」
また、緊急事態宣言が出されましたね。
お店をやっている身としては人出が抑えられるのは辛い。
辛いけど、この状況はなんとか耐えるしかないですね。
今年の初焙煎はエチオピア、ハラー地方のモカ。
シダモ地方のモカを使う事が多かったのでハラー産は久しぶり。
暗い気持ちを少しでも明るくしようと、
Wes Montgomery の大好きな
アルバム 「Full House」 を聴きながら
モカ・ハラーのデミタスを。
3曲目の Blue”n”Boogie の疾走感と
いったらたまらないですね。
ライブでこんな演奏を聴かされたら、
鳥肌ものです。
デミタスで淹れたハラーはさながら
J.GRIFFN の sax のように香り高く
W.KELLY の ピアノのように軽やかで明るく、
苦味は W.MONTGOMERY のギターの
ように濃淡があり、コクは
P.CHAMBERS のベースのように
重厚で安定感がある。
ゴクンと飲めば J.COBB のドラムの
ようにキレが良く舌離れがバツグン。
なんて、ちょっと褒め過ぎですかね。
まあ、お正月だからいいですかね。
それにしても美味しいなぁ。
よしっ、こいつは
Blue”n”Boogie なモカ・ハラーと名付けよう。