旅の生活「庄内→新潟」

旅が暮らしで 暮らしが旅
これは 誰のためでもない
自分のための生活の記録である

まだ肌寒さが残る山形の早朝。

妻の両親に見送られ、鶴岡駅へと向かった。

妻が運転する横で、朝陽に照らされて美しく輝く雪の残る山々を眺めていた。

出発直前に妻のお母さんが持たせてくれた、大きめのおにぎりを片手に持ちながら、

「おら東京さ行くだ！」

みたいなセンチメンタルな気持ちになっていた。

向かうは新潟だけど。

スーツケースをひく人達で混雑している鶴岡駅。

そうか、世間は10連休なんだ。

フリーランスになって4年。

仕事とプライベートの時間の区別はなく、

365連勤であり、365連休でもある。

昼まで寝ててもいいし、朝からビール飲んだって怒られない。

にもかかわらず朝は8:00ぐらいに起きて、普段は晩酌もしない。

サラリーマン時代のほうが毎晩飲み歩いて、二日酔いで朝起きられない、みたいなことが多かったのかも。

人間ってないものねだりなんだよなぁとつくづく思う。

7:04発、いなほ4号新潟行に乗り込んだ。

文・写真：河合桂馬