珈琲をもう一杯/第二話「アピール」
コーヒー好きな方でもその生産地や栽培方法、品種や等級、そして精製方法等について案外知らないですよね。 勿論、知らずにいてもかまわないものですし。
かく言う僕も普段食べたり飲んだりしている野菜や果物、お茶等の農産物についてその辺りの事を知ってるの?と、言われるとまったく自信がありません。
でも一応珈琲屋なのでコーヒーの事について聞かれると、ついつい色々と語ってしまいます。
コーヒーの栽培地域にはじまり、品種、等級や収穫後の精製方法等、更にはスペシャルティコーヒーの事や昨今のコーヒー事情について(この辺はけっこう否定的な方向になっちゃいますが)、まあ、一連の説明パターンに沿ってべらべらと。 内容はかなり、怪しいですが。
正確な事は今やたくさん出ている実用書やらネットでの情報に任せます。
しかしながらこれらについて多少でも理解しているとコーヒーの味わい方の幅もググーンと広がります。
それぞれの味の特徴や、違いが鮮明になるといえば良いでしょうか、また、生産地や生産者に思いを馳せて飲めばロマンチックでもありますし。 ふふ、相当胡散臭いですかね。 でも、ホントです。
コーヒー好きな方、これからコーヒーを好きになりそうな方々には、ぜひ、知っていて欲しいですね。
べつに蘊蓄を垂れなくていいじゃないか。と、言われちゃいそうですけど。
なにげに、僕は知ってますよ。と、アピールしちゃうのです。
そうそう、最近はお客さんはある程度の知識はあるだろう目線で話しかけて来る珈琲屋さんが増えてますから、要注意です。