COOK,  LIFE

珈琲をもう一杯/第六話「333」

ベトナムのビールに333と言うのがあります。
3はベトナム語でバーと言うようで、バーバーバーと言われたり、ビア バーバーと言われたりしているようです。

ベトナムはビールの大消費国みたいで羨ましい限り、特にビール好きの僕にとっては。

さて、コーヒーの話です。
一般的には煎りたて、挽きたて、淹れたての3たてが良いと言われていますが、
僕の場合、ちょいと独自の333の流儀があって、これが美味しくコーヒーを淹れるポイントだと思っています。それは、先ず、焙煎後3日目以降のコーヒー豆を用いて、淹れる3分前に挽く、そして、淹れ終わったら30秒置いてサーブする。 と、言う事。

焙煎直後の豆は、豆から出る炭酸ガスに邪魔されて充分に味が抽出されないので、3日後位経過した方が良いと思いますし、理想は3日〜10日位経過した豆を使う事ですね。
淹れる3分前に挽くのも、挽いた直後はガスが大量に出るので少し間を置く意味で、そして、淹れた後の30秒は味を落ち着けるのと泡の解消を目的としています。

そんな事無いだろうと、言われるかも知れないけど、良いのです。
僕のルーティンなので。 ふふ。

航空会社に勤めていたものの、うん十年前は「カヌーイストになるんだ!」と、チキンラーメンを食しながら川を下る。 かと思えば、「ウミンチュになるぞ!」と、沖縄の海で鯨を追いかけたりもした。 が、「ちゃんと仕事はしてるのか!」と、皆が疑問を呈しだしたので、「こりゃいかん」と退職。 まっとうな人生を送るべく、珈琲屋として再スタートを切る。 深煎り珈琲が味わえる『スリーペンギンズ』(横浜市磯子区滝頭 3-4-22)の店主に収まる。