COOK

〈中華鍋の逆襲〉prologue

実は数ヶ月前から誘われては、いたんです。

 

 

 

 

食べる事も作る事も大好きだった父親と始めた、ラーメン店という名の元に

「親父が作りたいものだけを作る」

というとんでもなくワガママな店を営んでおりました。

 

その後、父親が亡くなって店をたたみ、ぷらんぷらんしてたところ、

お客さんだった今の上司に声を掛けてもらいました。

筋金入り、いや、箱入り?違うか?…それくらいの「in door派」な、わたくし。
たまにするアウトドアといえば、「スーパー銭湯の露天風呂」ぐらいでしょうか。

 

そんな私は今、何の因果か、キャンプ場で管理人をしているのでした。

そこに数年前、「法螺吹き男爵」こと「堀田さん」が、寒波と共にやって来ました。

ゴリッゴリのin door派な私が出来る事といえば、身に覚えのある料理ぐらいなもの。
打合せを兼ねたお酒の席にちょこちょこと料理を出させてもらいました。

そんな時、堀田さんから今回のお誘いを頂いた訳です。

 

「ON THE HILL MAGAZINE  ー 人生を素敵に踏みはずした者たちの物語 ー

 

 

いや、俺・・・・・・

 

 

 

踏みはずしてねぇし!!

 

 

と一瞬思いましたが、プロフィールを書くために自分の略歴を振り返ってみたら

だいぶ「踏みはずして」いるのは免れない事実のようです。

 

とはいえ、そうそうたる顔ぶれの皆さまの中にわたくしなんぞが…と未だ汗顔の至りなのですが、

 

恐れながら、

 

<中華鍋の逆襲>

 

始めさせて頂きます。

父親と始めた「作りたいものだけを作るワガママらーめん店」を経て、筋金入りのダンボールで梱包された荷物なみ、の「in door派」にもかかわらず、現在は何の因果か、某キャンプ場で管理人をしているという「踏みはずしっぷり」。