旅の生活「モントルー」
真面目ってなんだろう。
旅が暮らしで 暮らしが旅 これは 誰のためでもない 自分のための生活の記録である
2019年7月13日
ジャズフェスティバルでその名を馳せる、
レマン湖のほとりの街、
モントルーに来て三日が過ぎた。
ジャズフェスティバルの期間中、
18:00以降市内のバスが無料になり、
街をあげてのお祭り騒ぎとなる。
僕は毎日、会場と宿をバスで行き来している。
イベント最終日、会場行きのバスは、
乗りきれない人がいる程車内は混雑していたが、
帰りのバスは混雑もひと段落し、
僕は運転席のすぐ後ろに乗り込んだ。
綺麗な白髪の運転手のおじさんは、
隣に立っている乗客と楽しげに話していた。
勤務中に無駄話など、けしからん。
日本では叩かれるだろうか。
その乗客が降りたあと、赤信号で停車中、
運転手のおじさんは鞄から一眼レフカメラを取り出し、写真を眺めて微笑んでいた。
運転中によそ見をするなど、けしからん。
SNSでは炎上するだろうか。
宿の最寄りのバス停で降車する際、
「Merci」と運転手に告げると、
友達にむけるような笑顔で、
手を振って見送ってくれた。