珈琲をもう一杯/第十七話「煎るように、淹れるように」
僕の淹れ方は、基本的に高温のお湯で淹れ始めるのですが焙煎具合(度合い)に応じて、
粉の粗さだったり、淹れる速度を変えたりしています。
豆の煎り具合で淹れ方を変えたりしているので煎った豆に合わせて淹れてるって感じです。
一方、焙煎については煎り終えた豆を淹れてみて、香り、苦味と酸味のバランス、コク、後口、等をチェックして修整を図っています。 淹れ方に合わせて焙煎してるって感じでしょうか。
どちらが先と言うこともなく双方で調整を繰り返しています。
さて、前置きが長くなりましたが、
お店で飲んだ珈琲が美味しくて、どれどれと豆を買って帰り家で淹れて見ると、あれあれ美味しくない。
おいおいお店で飲んだものとは全然違うぞ! って経験をされたことのある方は多いのではないでしょうか。
同じ豆を使ってるのに何故でしょう。
要因は色々とあるんでしょうけど、冒頭のくだりが一つの要因になるのかも知れません。
つまり、僕の豆は僕の淹れ方で淹れてこそ本領発揮するのかもしれません。
他のお店はどうなんでしょう。
当然、お店の淹れ方と違ったり、使用する器具が違う、となればやはり味は違ってくるはずです。
お店で淹れ方を聞いてみたり(淹れ方を隠しているお店もありますが)、自分で色々と工夫してみて下さい。
僕の淹れ方は前回まで色々と書いて来ましたので参考にしてみて下さい。
僕の豆は僕の淹れ方で本領発揮、なんて自慢めいた書き方をしましたが、
ホントのところ上手く煎られた豆はどのような淹れ方をしても美味しいハズなんです。
淹れ手を選ばない豆が理想です。
なので、悔し紛れに
「淹れるように煎ってるから」とか、
「煎るように淹れてますから」
等と言い訳がましい事を言ってる僕は
まだまだなんでしょうね。
ふんっ。だ。