「HOOKY」と「ペンドルトン」のコラボレーション! ではない
昨秋、テンマクとのコラボレーションで、「旅するジャケット」を作った。名前は、『Ramblin’ Jack Jacket(ランブリンジャック・ジャケット)』。
さすらい(ランブリン)のジャック・ケルアックを気取って、現代の「路上」を旅するならどんなアウターを着るか、に思いを巡らすことで生まれてきたジャケットだ。
生地は厚手のコットン。それを、柿渋で染めた。
柿渋は、青柿から作られる日本古来の天然染料であり、塗料だった。
補強、抗菌、防腐、防虫、防水などの効果があり、しかも簡単に手に入る材料から作ることができる。
柱などの建築材料や家具、それに樽や桶などの生活道具の塗料として親しまれてきた。
また、染料としては、酒作りの袋、漁網などに使われてきた。
過去形で書くのは、いまでは、だれからも見向きされなくなってしまったからだ。
柿渋を選ぶにあたって、実際に、木で作った家財道具に塗ってみたり、手持ちの古いウェアを染めてみたりもした。
ぼくが「旅するジャケット」に柿渋染めを選んだのは、古い染料にスポットライトを当てよう、という気持ちからではない。
「古くから受け継がれてきた生活の知恵」を、身をもって知りたいと思ったからだ。
その『ランブリンジャック・ジャケット』のライナー(着脱式裏地)を作ったのだ。
ペンドルトンのブランケットで!
そのお話は、こちらからどうぞ。
*『外遊び道具考』https://blog-hotta.wild1.co.jp/