LIFE,  TRIP

キング アーサーのここだけの話
マラリアに効くわけない

昔から島に伝わる伝統の秘薬。

主成分はなんなのか、どんな効用があるのか、まったくわからない眉唾モノの焦げ茶色の丸薬。

大きさやニオイまで正露丸にそっくりだが、乾いているという一点だけが違う。

しかし経年により乾燥してしまったと思えば合点が行く。

 

「シンさん、もう大丈夫なの?」ナタリーに手を引かれ、引き摺り回されるシンさんに俺は日本語で尋ねた。

「昨日は薬が効いてる感じしなかったけど、今日は調子いい」と応えが返ってくる。

 

昨日は薬が効いてる感じしない?

そんな急に効くわけがない。

ましてや正露丸だったらなおのこと、マラリアに効くわけがあるまい。

 

続く

次回の話/薬を飲みはじめたのは一昨日?

前回の話/コーラはなんにでも効く万能薬

「キング アーサーのここだけの話」は毎月3の倍数日に更新!

最初の話/はじまりのはじまり

キング・カズと生年月日が一緒の1967年2月26日生まれ。外人は<アサタロー>と発音しにくいらしいので、海外では<アーサー>と名乗っていたら、親しい外人仲間が<キング・アーサー>とニックネームをつけてくれた。「アサタロウ」と日本で名乗ると「アソウ・タロウ?」と聞き間違いされることが多々ある。彼が幹事長のときは俺に<カンジチョー>のあだ名がつき、総理大臣になると<ソーリ>と呼ばれるようになったが、彼の総理大臣辞任後も俺の格下げはなく、いまでも<ソーリ>のあだ名は定着している。本業はコーディネーター。