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若気ノイタリーの回顧録 南アフリカのディフェンダー

やたらと目につくイギリスの四駆

南アフリカ共和国の第2の都市、ケープタウン。アフリカ大陸の南端に位置していて、2010年にFIFAワールドカップの舞台となった事でも有名だ。

 

南大西洋に接する港町で、街を取り囲むように海と山がありアウトドアレジャーをするには困らない最高の立地。個人的には、治安がよければ永住の地に選んでも悪くないと思う。

 

テーブルマウンテンから見下ろしたケープタウン市街。おしゃれで綺麗なウォーターフロント、ビルが立ち並ぶ中心街、ビーチが眼下に広がる。

 

文化的な面で言えば、南アフリカはイギリスの植民地だったので公用語は英語。アパルトヘイトという悲しい歴史もあるが、ネルソン・マンデラにより差別的な政策は撤廃され、民主的な国として様々な人種が平和に暮らしている。

郊外と市内で貧富の差こそ感じるが、今では白人も黒人もカラード(アジア系移民、オランダ系移民、およびその他混血の人)もいがみ合う事なく暮らしているようだ。

 

カラフルな家が立ち並ぶボカープ地区に止まっていたディフェンダー90。日本ではショートボディは少ない気がするが、ここでは一番90が人気のよう。

 

さて、今回の主題はランドローバー・ディフェンダー。建物や街づくりにイギリスの匂いを感じるケープタウンだが、街を歩いていてとにかく目にするのがこの無骨なイギリスの四駆。ランクルでもなくジープでもなく、軽トラでもなく、ディフェンダーが南アフリカらしいクルマなのだ(と思う)。

特にこの街はお金持ちの白人が多いこともあり、とにかくアップダウンが激しく坂道が多いこともあり、至る所で走っていた。

ファンシーなメゾネットの前に駐車されていた無骨な90。ブッシュワイヤーが張られた本格派。

 

僕はディフェンダーはおろかクルマに詳しい方でないのだが、個人的に好みなので街で見かけた時になんとなく写真を撮っていた。いつの間にかそこそこ枚数が溜まったので、今回放出しようと思う。

 

純正色にない(多分)明るい黄色でペイントされた一台。

 

ディフェンダーは、原型となるランドローバー・シリーズIから含めると1948年から2015年まで63年に渡り生産されたご長寿シリーズ。高年式車と昔のものでは当然内装や設えに変更はあるものの、アルミ合金の外板、強固なラダーフレーム、前後のリジッドサスペンションという基本構造は変わらない。

 

マットブラックのシュノーケルとルーフラックがボナティ・グレーのボディにマッチしている。

 

とにかく坂道だらけのケープタウン。

 

定番色のチャウトン・ホワイト。泥だらけになってもカッコ良さそう。

 

カレドニアンブルーのディフェンダー110。締まりのあるブラックのホイールがかっこいい。

 

ランドローバーらしいグリーンのディフェンダー110。綺麗に乗られている様子。

 

ルーフラックにハイリフトジャッキを搭載。

 

キャメルトロフィーのステッカーが貼られたディフェンダー110。ルーフトップテントもあることを見ると、いわゆるガチ勢か。

 

ウィンチやシュノーケル、バンパー、アンダーガード、全体のやれ感を見る限り、この方も間違いなくガチ勢。

 

そろそろキャプションに書くことなくなってきた。

 

 

 

 

 

 

 

最後はサファリで見かけたディフェンダー110。

 

本当はシリーズⅢとかIIも走っていたのだけれど、写真に収めることができず。とにかく南アフリカにはディフェンダーがたくさんいた。

アウトドアライフスタイルマガジン「HUNT」の創刊から編集者として携わりフリーランスに転身。現在はワーキングホリデーで海外に住みながらパートタイムで日銭を稼ぎ、英語を練習し、現地で見つけた面白いものを取材して雑誌やwebマガジンで紹介中。