珈琲をもう一杯 / 第二十八話「香りのグアテマラ」
焙煎したり、挽いた時の香りはフレグランス、
淹れてる時の香りはアロマ、
注がれたカップから漂う香りはフレーバー
という表現が多く用いられていますね。
それぞれに於いて、香りのたち方は違いますが
どれも癒される香りです。
更に、
空になったカップから漂う、そう、
カップに薄く膜を張った珈琲が
乾燥するにつれ放つ甘い香りが
僕なんかは好きですね。
読書のお供に珈琲を淹れて、
空になったカップからページをめくるたび甘い香りが
立ちのぼる、なんて気分転換に最適です。
今日読んだ水墨画を題材とした小説に
画に色を感じるなんて文章が出てきまして、
ふと珈琲の香りの中にも色が潜んでいるのじゃ無いか、
と考えてしまいました。
そうそう、香りといえばグアテマラです。
香りのグアテマラとも言われ
中煎りでは甘みを伴う香りに酸味、苦味のバランスを得意とし、
深煎りでは芳醇な香りに強いコクが特徴です。
それにしても今日の珈琲は
華のような香りがします。
やるじゃん グアテマラ !
しんどい事態が続いています。
せめて
珈琲の香りで気分転換を!