LIFE,  TRIP

キング アーサーのここだけの話
ニコールを追いかけて

朝が来れば、別々の道が待っている。

いや、朝が来なくとも、誰もが各々の道を歩み、誰かの道と交わったひとときを一緒に過ごしているだけに過ぎない。

 

その交わった場所が、点なのか線なのか。

またはその線が短いか長いか、というだけだ。

 

この2週間という線は果たして短かったのか、長かったのか。

俺にしてみれば、ニコールを追いかけてシンさんと接点を持っただけ。

点だったはずが、一緒に島に渡ることになり2〜3日という短い線になり、ナタリーと出会って2週間の滞在に伸びた。

 

この後、複雑な線を描きながらも、シンさんとはもう30年の付き合いになろうとは、まったく予想もしていなかったことだけは事実だ。

 

続く

前回の話/それは野暮というものだ

「キング アーサーのここだけの話」は毎月3の倍数日に更新!

最初の話/はじまりのはじまり

キング・カズと生年月日が一緒の1967年2月26日生まれ。外人は<アサタロー>と発音しにくいらしいので、海外では<アーサー>と名乗っていたら、親しい外人仲間が<キング・アーサー>とニックネームをつけてくれた。「アサタロウ」と日本で名乗ると「アソウ・タロウ?」と聞き間違いされることが多々ある。彼が幹事長のときは俺に<カンジチョー>のあだ名がつき、総理大臣になると<ソーリ>と呼ばれるようになったが、彼の総理大臣辞任後も俺の格下げはなく、いまでも<ソーリ>のあだ名は定着している。本業はコーディネーター。