NATURE,  SEA & RIVER,  TRIP

まじ手仕事 3 シーカヤック 漕いだことないのに作り始める!

シーカヤックを作っている最中のこと、段々一つの心配が頭をもたげてきた。川や湖は漕いでいたが海は手こぎボートくらいでしか漕いだことがないのだった。
よし、完成したら漕ぎ方を習いに行こう!と泥縄感たっぷりで製作を進め完成してすぐ当時秋谷にあったAlgaforestに電話して初心者講習を申し込み柴田丈広氏に教えを請うたのであった。
新品!しかも自作の木艇を持ってくる初心者はさぞかし少なかったに違いない。かなり興味深げだった。

カナディアンカヌーよりもシーカヤックは幅が細いのだがデッキを作りコックピットを作りハッチを作りバルクヘッド(隔壁)も作りとなかなか手順が多い。艤装としてラダーやフットペダル、シート、デッキコード等々沢山のパーツも必要だ。ラダーは重さもあるし好き好きだろうが同じ方向の横風を受けながら半日も漕いでいたらきっとラダー好きになること請け合いだ。風見鶏は必要な機能なのだがホントつらい。
用途にもよるのだがこのあたりの装備の有無で航行の安全性や快適性が格段に変わってくるのでどういう使い方をするかの想定で随分と組み合わせが変わってくる。
かれこれ5艇ほど作ったがキャンプツーリング可能なラダー付きのもの、日帰りツーリング向きで多少波でも遊べる小回りの効く軽いもの、キャンプも出来るが軽く直進性が強く船脚が早いもの等々作る都度違う要望が出て来て次に反映されてきた。
自転車を選ぶのと似たようなもので何を積む、どれくらいの距離か、速度は、などで変わるため一つや二つでは要望を網羅出来ずについつい数が増えてしまうという困りものなのだ。無駄に沢山持っているわけではないのであると声を大にして言いたいところだが立場的に小声でいっておこう。

10年以上前に仕事で右肘を痛めてしまいそれ以降あまり長い距離を漕がなくなってしまった。そうなると漕ぐための筋力が落ちてきてしまいさらに漕ぎの量が減ってしまった。ダッシュが効かないと追い波を使ったり危険回避したりがちょっと辛いのでますます遠のいてしまう。肘はだいぶいいので少し海漕ぎでもと思うのだがたまに持つとフネの重さが堪える。
というわけで次は木でSUPでも作ろうかと目論んでいるところであるがこれもやはり用途で形が随分違う。うーむ、次はこっちの沼にはまるのだろうか?

上が塞がるので加工する面は倍になる。塞いだあとハッチとコックピットの開口作業。

波が入らないための重要パーツであるコックピットフープ

 

 

最初付けていたラダーは強い横波を食らったときポッキリ逝ってしまいこのあとはアルミ板に変更
一番お気に入りのバイダルカタイプ。沖縄のテラ・ワークスに預けっぱなし。
サーフ志向のハッチ無しタイプ

一番お気に入りのバイダルカタイプ。沖縄のテラ・ワークスに預けっぱなし。

北海道出身 職業・趣味は物作り全般