おやじバンドにも、ブルースはある〜法螺吹き男爵の a fool on the hill
ビートルズの来日は、1966年。
当時、小学4年生だった(5年生だったかな)。
わが家の角が丸い小さなブラウン管テレビで、観た。
もちろん、モノクロで。
「観た」と自慢げに書いてはいるけど、実際のところは「観た記憶がある」というレベルだ。
どれがポールで、どれがジョンで、どれがジョージかも分からなかった。
リンゴ・スターだけは、わかった。
鼻がでかい、からではない。
ドラムスの前に座っていたからだ。
ベースとギターの違いも知らなかったし、ポールが左利きだということも気がついていなかった。
その後、1978年に再放送があり、それがカラー放送だったことを知った(60年代、カラーテレビなんてどこの家庭にもなかった)。
マイクがマイクスタンドにうまく固定できてなかったのか、ボーカルマイクがぐるぐる動き、ポールがうたいにくそうだった。
そういえば、この再放送も、ほんとうの再放送ではなく、別の日の演奏録画だったらしい。
それと、これも後で知ったことだけど、来日の記者会見で「名誉と財力を得たいま、さらに望むものは?」との質問に、彼らは「平和だ!」と答えた。
あれから、半世紀が過ぎた。
4人のうち2人は、もうこの世にいない。
でも、4人の功績はいまだ世界レベルで、世は、おやじバンド流行りである。
僕はといえば、名誉と財力にはずっと縁のないままだけど、世界平和をとなえギターを弾いている毎日。
9月にライブを控えて、スタジオでリハーサルを繰り返している。
そんな今日この頃なのだ。