旅の生活「バルセロナ」
いらつしやいませ。
旅が暮らしで 暮らしが旅 これは 誰のためでもない 自分のための生活の記録である
2019年7月23日
バルセロナで足繁く通ったバルは、
宿の建物の一階にあった。
店主のおじさんは、スペイン人なのか疑うほどに寡黙だが、真面目で感じが良かった。
入口に一番近い2人掛けテーブルが僕の定位置であり、
その席から見える黒板には、
各国の言葉で
「WELCOME」
が書かれていて、
「いらつしやいませ」
を見つけた。
英語があまり得意ではない店主に、
ジェスチャーを交えて僕は日本から来たと伝えてみたが、特に話が盛り上がることはなかった。
バルセロナ滞在最終日、宿をあとにしたが、フライトまでかなり時間があるので、コーヒーでも飲もうと、一階の店に立ち寄った。
「Hola!」と挨拶をして店に入り、コーヒーを注文し、バックパックを下ろしていつもの席に座った。
すると店主が僕のバックパックを指差して、
「ハポ?!」
と言っているので、
日本に帰るのか?と聞いてくれたと理解し、
「今からイビサに行くよ」
と伝え、
追加で赤ワインのボトルを注文した。