まじ手仕事 7 フロート(山車?)作り
今は昔、景気の良かった時代にフロートという物が存在した。
大銀座祭りや横浜湊祭り等街ぐるみで盛り上げるため企業や百貨店が競って大型のフロートを作りパレードのアイコンとして街を練り歩く。
伝統的な物ではないので人力で移動ではなく10t車や4t車をベースに木材や発泡スチロールでオブジェ化していく。
テーマはその年その年の流行からとることが多い。デザインが決まると詳細な図面が作られ木工、発泡スチロール、電気、特殊効果、音響等の部署ごとの割り振りをして製作開始。
トラックへの組み込みは3日間なので組み込みの倉庫に結集してからが大忙し。ちょっとしたサイズ違い等は普通だが大きく違うこともタマにありそのときは不眠不休もざらだ。
造作が完成したら音響・照明・特効機材の設置およびリハーサル後スタート地点へ移動して待機。いざスタートだ。
銀座は道が広いため問題ないのだが横浜の場合馬車道とかも通るのだ。10tの前後左右に贈作物が飛び出しているので巾はなんと3.6mもあり運転席からの視界がかなり限られているため前に立って左右を常に確認してドライバーに合図しながらの3時間!実はこれが一番大変だったかも知れない。
パレード走行を終えたら即解体開始。
早いもので2時間もするとトラックは元通りの素の状態に戻り造作物はすべて産廃のトラックに積まれて掃き掃除。
祭りの後の達成感と虚脱感、疲労感がない交ぜになって帰りの道をどう運転してきたかの記憶もない状態で帰宅して爆睡。
毎回その繰り返しだったけど結構これはくせになるかも(笑