INTERVIEW,  LOCAL

若気ノイタリーの備忘録トロントのローカルブランドvol.2 『VARSITY BROWN』-1

”「brandブランド)」の語源は、焼印を押す意味の「Burned」で、自分の家畜と他人の家畜を間違えないよう、焼き印を押して区別していたことから、「銘柄」「商標」を「brandブランド)」と言うようになった。” (語源由来辞典より引用)

ここからレザーブランドに話を持っていくのは少し強引かもしれないが、ブランドと革は深い関わりを持っているのは間違いない。

革細工は原始的だからこそ個人で始めやすく、モノが良ければ小さな規模でもビジネスとして成立する。そしてこの世界では小さなブランドでもナショナルブランドに出来ない芸当ができるから、面白いローカルブランドもあって、こちらとしては取り上げがいがあるのだ。

さて、今回紹介するのはトロントの気鋭レザーブランド「バーシティー・ブラウン」。

バーシティー・ブラウンを一人で切り盛りしているマットさんは、生まれも育ちもトロントという地元っ子。トロント・カーディナルズのキャップを被ってる所を見れば、彼がいかに地元を愛しているかがお分り頂けるだろう。

ヴァーシティーブラウンは店を開いて4年、ブランドを始めて8年になる。ブランドの名前は彼が生まれ育った家の通りの名前「VARSITY」と、工業用ミシンを譲ってくれた彼のおばあちゃんのラストネーム「BROWN」を掛け合わせたもの。

元は趣味で革小物を作り始め、ウィークエンドマーケットなどで販売していたそうだが、徐々に人気を呼んでショップを構えるまでに至ったのだという。

 

アウトドアライフスタイルマガジン「HUNT」の創刊から編集者として携わりフリーランスに転身。現在はワーキングホリデーで海外に住みながらパートタイムで日銭を稼ぎ、英語を練習し、現地で見つけた面白いものを取材して雑誌やwebマガジンで紹介中。