珈琲をもう一杯 / 第十六話「適温 その2」
さて、ちょっと補足します。
この淹れ方はどのフィルターにも適用できるとは限りません。
使用するフィルター(ドリッパー)のタイプや特性に応じて色々と工夫してみて下さい。
因みに僕は円錐の透過式タイプのフィルターを使用しています。
それと、いくつかポイントを書いておきます。
その1。コーヒーと湯温との関係は、
① 「湯温が高いほど様々な成分が溶解する。」
② 「湯温が高いほど苦味も強まる。」
その2。焙煎度合による成分の違い
① 浅煎りは酸味が主体。
② 中煎りは酸味、苦味(軽め)の両方が主体。
③ 深煎りは苦味(重め)主体。
その3。ポットの湯温より、フィルター内の温度が重要。
そして、抽出される成分は「酸味」→「苦味」→「雑味」の順となります。
上記の事から、
浅煎りは苦味成分が少ないので早目の抽出でフィルター内の湯温を高く維持し酸味を際立たせる淹れ方が良いと考えますし、中、深煎りでコクや苦味をしっかりと出したい、となればゆっくり目の抽出でフィルター内の湯温を下げつつじっくりと淹れるのが良い。
と、言う事です。
ホントですかって?
僕は聞いたんです。
十字路で。
悪魔から。