珈琲をもう一杯 / 第二十五話「ロッキーのカップ」
バックパッカーのCharles A Hill がシエラカップのサイズに不満があり開発したというロッキーの1パイントカップ。
海、川、野、山、キャンプする時には必ず手元にありました。
サイズが大きめで、一人用の鍋になるし、炒める、炊く、煮る、なんでもござれで、もちろんカップとしても呑んべえの僕なんかはシエラカップで(お酒を)飲んでいる人の倍は(お酒が)入るので大のお気に入りでした。
今ではキャンプの機会がめっきり減ったけどいつも手元に置いておきたいと、珈琲屋を始めてからは生豆用のスコップとして使っています。毎日、ガシガシ使ってもキズはつかないし凹まない、本当に頑丈です。
え? 長年の相棒なのにカップとして使ってないんですか、って?
屋内でこのカップで珈琲飲んでも美味しくないし、「珈琲もう一杯」ってならないんです。
珈琲屋ですから珈琲は琥珀色が映えるカップで飲みたい。 やっぱり。
ロッキーカップのカップとしての有用性は断然Outdoor にて発揮するんでしょうね。
このカップ、今は廃盤みたいでオリジナルは貴重みたいです。
「お金に困ったら、これ売ったらええ。」ってシンさんが、
いや「お金に困ったら、これ売りましょ。」ってナタリーが。
いえいえ、売りません。