LIFE,  TRIP

キング アーサーのここだけの話
手に余る致死量ほどのチョコ

チェンジの意味が、さっぱりわからなかった。

「アーサーは、バリに行ったときあるか?」

「ないけど・・・」

「バリでは外国人が買い物をすると、おつりの小銭をキャンディで渡すんや。日本語で言うところの飴ちゃんやな」

「それって日本語じゃなく、大阪だけでしょ」

「そうかも知れんけど、とにかくバリでのお釣り=チェンジはキャンディなんや。そんでモロッコはチョコ」

「どっちもお菓子なんだね。大人相手に、それを渡すの」

「ああ、どっちの国も、1週間滞在しただけで、コンビニ袋から溢れるほどになるんや」

「食べ切れないね」

「バリの場合はええよ。街で出会ったローカルキッズにあげればいいから」

「モロッコだって、あげればいいじゃん」

「チョコをあげられるわけ、ないやろ」

「なんで? 虫歯になるから? そんなんキャンディだって一緒じゃん」

「おまえは、まったくわかってない! チョコをあげられるか! しかも限度を知らないキッズにとって、致死量くらいあるんやぞ」

 

続く

前回の話/あれ、飲み薬とちゃうで

「キング アーサーのここだけの話」は毎月3の倍数日に更新!

最初の話/はじまりのはじまり

 

キング・カズと生年月日が一緒の1967年2月26日生まれ。外人は<アサタロー>と発音しにくいらしいので、海外では<アーサー>と名乗っていたら、親しい外人仲間が<キング・アーサー>とニックネームをつけてくれた。「アサタロウ」と日本で名乗ると「アソウ・タロウ?」と聞き間違いされることが多々ある。彼が幹事長のときは俺に<カンジチョー>のあだ名がつき、総理大臣になると<ソーリ>と呼ばれるようになったが、彼の総理大臣辞任後も俺の格下げはなく、いまでも<ソーリ>のあだ名は定着している。本業はコーディネーター。