LIFE,  TRIP

キング アーサーのここだけの話
突如の告白

シンさんがクラビーへ来たのは、やはりはじめてではなかったことを昨日知った。

クラビー発着のボートにピピ島行きがあり、ピピ島はバックパッカーの隠れた楽園となりはじめてるとのことだった。

この数年後、レオナルド・ディカプリオ主演の映画「ビーチ」では、まさにピピ島がバックパッカーの隠れた楽園として描かれた。

 

ピピ島の魅力を存分に語っていたので、シンさんは明日にでもピピ島へ向かうと思っていた。

シンさんがピピ島へ向かうなら、俺はどこへいこうか。

やはり俺もピピ島かな・・・と考えてもいた。

 

シンさんから離れたい気持ちも、離れたくない気持ちも両方ある。

島の魅力を語られると島にも行ってみたくなるし、シンさんと行動をともにすることにもなる。

まだまだシンさんから離れられないのか。

そう思っていた矢先、バンコクへ向かうという突如の告白だった。

 

続く

前回の話/考えの読めない発言

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最初の話/はじまりのはじまり

キング・カズと生年月日が一緒の1967年2月26日生まれ。外人は<アサタロー>と発音しにくいらしいので、海外では<アーサー>と名乗っていたら、親しい外人仲間が<キング・アーサー>とニックネームをつけてくれた。「アサタロウ」と日本で名乗ると「アソウ・タロウ?」と聞き間違いされることが多々ある。彼が幹事長のときは俺に<カンジチョー>のあだ名がつき、総理大臣になると<ソーリ>と呼ばれるようになったが、彼の総理大臣辞任後も俺の格下げはなく、いまでも<ソーリ>のあだ名は定着している。本業はコーディネーター。