LIFE,  TRIP

キング アーサーのここだけの話
日本人と同じ発想

太陽は西に傾き、ナタリーはその夕日が海に沈む瞬間をずっと眺めているようだった。

「プロープ!」

ナタリーが叫んで、俺たち2人に振り返った。

 

「日本人と同じような発想やな」シンさんが小さな声で囁いた。

「どういうこと?」俺はすかさず聞いた。

「日本語で言う<ざぶ〜ん>っていう擬音を英語にすると、<プロープ>ってなるんや」と言って笑った。

 

つまりナタリーは、太陽が海に落ちた瞬間を音で表現したということか。

古典的とも言える日本人のギャグセンスだ。

「スピーク・イングリッシュ・フロム・ヒア!」そうシンさんは俺に告げると、ナタリーの元へと駆け出した。

 

続く

前回の話/チョコレートじゃ治んない

「キング アーサーのここだけの話」は毎月3の倍数日に更新!

最初の話/はじまりのはじまり

キング・カズと生年月日が一緒の1967年2月26日生まれ。外人は<アサタロー>と発音しにくいらしいので、海外では<アーサー>と名乗っていたら、親しい外人仲間が<キング・アーサー>とニックネームをつけてくれた。「アサタロウ」と日本で名乗ると「アソウ・タロウ?」と聞き間違いされることが多々ある。彼が幹事長のときは俺に<カンジチョー>のあだ名がつき、総理大臣になると<ソーリ>と呼ばれるようになったが、彼の総理大臣辞任後も俺の格下げはなく、いまでも<ソーリ>のあだ名は定着している。本業はコーディネーター。