LIFE,  TRIP

キング アーサーのここだけの話
誰もいないテーブル

ケイトとジュリーと俺。

対面にはシンさんとナタリー。

日本で言うところのお誕生席には、バンガローのオーナー。

 

ビーチに設置されたこの古びたテーブルで、どれだけの会話を重ねたことだろう。

たった2週間だったが、あまりにも濃密な時間をここで過ごした。

 

いや、ドライなポーズをとるシンさんとナタリーとっては、たいした時間ではなかったのかもしれない。

急に姿を消したケイトとジュリーにとっては、人生の無駄な時間だったかもしれない。

 

それでも俺にとっては人生を大きく揺さぶった震源地だ。

 

誰もいないテーブルで、俺はひとり静かに考えた。

誰もいないテーブルだからこそ、答えも見つかった。

そうだ。

サハラに行く前に、寄らなければならない場所もある。

 

続く

前回の話/無理にはしゃぐナタリー

「キング アーサーのここだけの話」は毎月3の倍数日に更新!

最初の話/はじまりのはじまり

キング・カズと生年月日が一緒の1967年2月26日生まれ。外人は<アサタロー>と発音しにくいらしいので、海外では<アーサー>と名乗っていたら、親しい外人仲間が<キング・アーサー>とニックネームをつけてくれた。「アサタロウ」と日本で名乗ると「アソウ・タロウ?」と聞き間違いされることが多々ある。彼が幹事長のときは俺に<カンジチョー>のあだ名がつき、総理大臣になると<ソーリ>と呼ばれるようになったが、彼の総理大臣辞任後も俺の格下げはなく、いまでも<ソーリ>のあだ名は定着している。本業はコーディネーター。