キング アーサーのここだけの話
とてつもなく長い時間
バンコクへ向かうなら、このクラビーから再びスラーターニーへ戻るルートとなる。
「急ぐ旅じゃないんだから、宿代を1泊分浮かそう」というシンさんの提案により深夜バスでスラーターニーへ行くことになった。
チェックアウトタイムぎりぎりまでゲストハウスで時間を潰したが、深夜バスの出発までまだまだ時間があまっている。
だからといって何かすることもない。
唯一の救いは、鉄道と違って出発時刻が大幅に変更となることがないことだ。
宿代が浮いた分、ビーチの見えるバーで長居することになった。
しかし長居をするが特に話すこともなく、それはとてつもなく長い時間だったがなぜか退屈ではなかった。
バンコクに着いたら俺は2人から離れることになるだろう。
希望的観測でしかないがバンコクに着いたら何がしたいのか、俺は明確に見えてきた。
続く
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