LIFE,  TRIP

キング アーサーのここだけの話
計画なんて役に立たない

日本なら運行会社が違っても、バスと列車の乗り継ぎがいいのはごく普通のこと。

しかも絶対に遅れないことが大前提となっている。

 

しかしここでは違っていた。

クラビーからスラーターニーへ向かう深夜便の直行バスに乗ったはずなのに、席が余っているという理由でいくつかの街を経由し、満席になった時点でスラーターニーへと向かった。

 

スラーターニーからクラビーへ行くときは昼間の渋滞にハマりながらも4時間はかからなかった。

クラビーからスラーターニーへの戻りは、深夜バスなら2時間ほどで着くと予約時に聞いていた。

だが実際には8時間以上も費やし、スラーターニーの駅に到着のころにはすっかり夜が明けていた。

 

予定や計画なんてものは、何の役にも立たないことを知った。

 

続く

前回の話/とてつもなく長い時間

「キング アーサーのここだけの話」は毎月3の倍数日に更新!

最初の話/はじまりのはじまり

キング・カズと生年月日が一緒の1967年2月26日生まれ。外人は<アサタロー>と発音しにくいらしいので、海外では<アーサー>と名乗っていたら、親しい外人仲間が<キング・アーサー>とニックネームをつけてくれた。「アサタロウ」と日本で名乗ると「アソウ・タロウ?」と聞き間違いされることが多々ある。彼が幹事長のときは俺に<カンジチョー>のあだ名がつき、総理大臣になると<ソーリ>と呼ばれるようになったが、彼の総理大臣辞任後も俺の格下げはなく、いまでも<ソーリ>のあだ名は定着している。本業はコーディネーター。