キング アーサーのここだけの話
英語を理解してる?
フライトの変更はいとも簡単だった。
電話オペレーターは下手な英会話に対応するというのも実に手慣れた様子で、言葉少なに、見事なほど事務的に処理した。
「オープンチケットは、フライトの20分前まで変更できるんだって」俺は問い合わせで聞いたことを、みんなにそのまま話した。
しかし絶対にそれはウソだと、誰もが最初は信じてくれなかった。
「やっぱり、英語を理解してないんじゃないの?」自分とジュリーのことを口説けたくらい英語が上手だと褒めてくれたケイトが、真っ先に疑った。
「確認してあげるね」とジュリーはすぐに航空会社へ電話を入れてくれた。
わずか数秒の通話でジュリーは受話器を置いた。
「確かに、予約変更できてる!」と驚きを隠せない様子だった。
ここは喜ぶべきなのか。
2人は俺の英語能力に疑いを持ちながら、いままで会話してたというのだろうか?
続く
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