LIFE,  TRIP

キング アーサーのここだけの話
完全に生気を取り戻す

あんなにも神経衰弱していたナタリーが、シンさんが回復したからって、あそこまで元気なのは合点がいかない。

しかも生死をさまよっていたシンさんまで、完全に生気を取り戻している。

 

ふたりに共通していて、俺に欠けているもの・・・。

薬だ。

島に古くから伝わる丸薬。

 

正露丸に似たあの薬を、いつか日本人が持ち込んだ本物の正露丸に違いないと踏んでいた。

鼻をつく強い匂いは、違うと言われれば別物のように感じる。

同じ匂いと言われれば、まったく疑いはしない。

正露丸の匂いをしばらく嗅いでいないので忘れてしまったが、島に古くから伝わる丸薬も正露丸も、とにかくこの世のものとは思えぬ個性的な匂いを放っていることは確かだ。

 

続く

前回の話/ナタリーはなぜ元気なのだ?

「キング アーサーのここだけの話」は毎月3の倍数日に更新!

最初の話/はじまりのはじまり

 

キング・カズと生年月日が一緒の1967年2月26日生まれ。外人は<アサタロー>と発音しにくいらしいので、海外では<アーサー>と名乗っていたら、親しい外人仲間が<キング・アーサー>とニックネームをつけてくれた。「アサタロウ」と日本で名乗ると「アソウ・タロウ?」と聞き間違いされることが多々ある。彼が幹事長のときは俺に<カンジチョー>のあだ名がつき、総理大臣になると<ソーリ>と呼ばれるようになったが、彼の総理大臣辞任後も俺の格下げはなく、いまでも<ソーリ>のあだ名は定着している。本業はコーディネーター。