珈琲をもう一杯 / 第四十二話「スペシャルな一杯」
ここらでちょっと調べてみるか! スペシャルティコーヒー
スペシャルティコーヒーとは 「美味し〜、と感じる独特の風味と酸味に特徴があり、生産管理や履歴のはっきりした、更にカッピング審査で高得点を得た希少なコーヒー」 のことなんですね。
ペン太に言わせれば、良いとこのお坊ちゃま、お嬢ちゃま。 しゃくな事に眉目秀麗、容姿端麗、おまけに試験を受ければ高得点で頭も良いとくる。 コーヒーの優等生です。
スペシャルティが登場するまで、希少、高価なコーヒーとして名を馳せていたブルマンやらハワイコナ等はカッピング審査等を経てないのでプレミアムコーヒーと言われる区分になるようです。
これも、ペン太に言わせれば、見目はまずまず、家柄も悪くない、試験を受けるなんて、オイラ達のプライドが許さないからね。 って感じのコーヒー特待生です。
上記以外は一般普及しているコモディティという区分になるんですね。
ペン太に言わせれば、家柄、素性、頭の出来にこだわらず、わしら普通のおっちゃん、おばちゃんでんねんって感じのコーヒーです。
さて、
スペシャルティコーヒーを売りにするお店では「特徴である風味や酸味」を活かすため、結構な浅煎り〜中煎りあたりの焙煎で出されてる所も多い様な気がします。 極浅煎りの北欧のコーヒーが流行ってるのもあるんですかね。
豆の宣伝文句に引っ掛かり? ついついスペシャルティに手を出すこともありますが、優等生にも、性格のひねくれた奴とか、イヤミな奴とかがいるわけで、不思議とペン太はこの手合に引っ掛かることが多い。 おまけに値段も高いし。
でも深煎り派ペン太は、あまり宣伝文句にとらわれずに煎って飲んでみて自分好みの味が出せたり、焙煎に合った豆を選んでいるのですよ。
どちらかと言うと、普通のおっちゃん、おばちゃん級から選択することが多いですね。
なかには、深煎りにしてピカリと光るおっちゃん、おばちゃんがいますからね。(笑)
光るおっちゃん、おばちゃんを総動員して、あなただけの為に、愛情をこめて、そりゃ、もう、雑味も苦味もたっぷりと入りますがスペシャルな一杯をお淹れします。
暑い日が続いています。
部屋の明かりを少し落としてBLIND WILLIE JOHNSON の DARK WAS THE NIGHTを聞きながら珈琲を飲んでいます。 この曲にはゲッセマネの闇夜の如く、深く、深い、深煎りが似合います。