LIFE,  TRIP

キング アーサーのここだけの話
2人から離れるタイミング

昨夜まで2週間も滞在していたバンガローから空を眺めれば、天の川が大河のように流れ、星が大宇宙を縦横無尽にビュンビュンと走っていた。

 

少しでも一緒にいられる時間を引き延ばしているだけ。

ナタリーの行動を考えると、俺にはそう思えた。

 

ナタリーの突飛な発想を、シンさんがおもろいと思っていられるあいだ、ナタリーとシンさんは一緒にいるのだろう。

そして2人の旅は続くのだろう。

これから何をしようとしているのか、どこへ向かうのか、俺には先の見えない旅が少し苦痛に感じる。

このタイミングが2人から離れるタイミングなのだろうか。

 

続く

前回の話/自分とは違う発想

「キング アーサーのここだけの話」は毎月3の倍数日に更新!

最初の話/はじまりのはじまり

キング・カズと生年月日が一緒の1967年2月26日生まれ。外人は<アサタロー>と発音しにくいらしいので、海外では<アーサー>と名乗っていたら、親しい外人仲間が<キング・アーサー>とニックネームをつけてくれた。「アサタロウ」と日本で名乗ると「アソウ・タロウ?」と聞き間違いされることが多々ある。彼が幹事長のときは俺に<カンジチョー>のあだ名がつき、総理大臣になると<ソーリ>と呼ばれるようになったが、彼の総理大臣辞任後も俺の格下げはなく、いまでも<ソーリ>のあだ名は定着している。本業はコーディネーター。