ヒツジ飼いの冒険
第35話 動揺目の前は暗雲と緑に覆われた大地で二分していた。 鳥たちはいなくなった。 すべての…
ヒツジ飼いの冒険
第34話 律儀カルボはルカの言葉を理解しているのか、レオナルドより先に歩き出した。 運命には抗…
ヒツジ飼いの冒険
第33話 予言ダチョウのリーダー格は大きく息を吐き、そして大きく吸い込んだ。 長い喉がはち切れ…
ヒツジ飼いの冒険
第32話 侵入毎週日曜日に新規投稿している「ヒツジ飼いの冒険」は書き下ろしです。 新規投稿をす…
ヒツジ飼いの冒険
第31話 対峙誰にも気づかれないよう音を立てずに歩みを進めるレオナルド。 夢中になると、正悪の…
ヒツジ飼いの冒険
第30話 交渉こうしてる間にも、鳥の大群がつぎつぎと町へ向かっているのがわかる。 それも空を完…
ヒツジ飼いの冒険
第29話 攻撃あの本の著者が鳥であったとしても。 鳥が上手に絵や文字を書いたのだとしても。 こ…
ヒツジ飼いの冒険
第28話 余地赤い両翼を大きく広げ、威嚇したかと思うと交渉人から発せられた言葉は、やたらと丁寧…
ヒツジ飼いの冒険
第27話 暗闇ジャックの言った交渉人があらわれる前に何万もの鳥たちが空を覆い、一方向を目指し飛…
ヒツジ飼いの冒険
第26話 原石カルボと呼ばれたヒツジ。 もともと温和なヒツジたちの中でも、もっとも穏やかそうに…
ヒツジ飼いの冒険
第25話 国旗眼前には、全面に芝生を敷いたように緑の大地が広がっていたはずだった。 しかし刻一…
ヒツジ飼いの冒険
第24話 変貌野草は丁寧に刈られているのだろうか。 均一な長さで続いている。 歩きやすいが、身…
ヒツジ飼いの冒険
第23話 視線食に集中したレオナルドは、胃が満たされると途端に眠気に襲われた。 ヒツジたちも同…
ヒツジ飼いの冒険
第22話 偵察視線を辿ると、密集している木の枝にとまったミミズクがいた。 木陰に隠されながらも…
ヒツジ飼いの冒険
第21話 薄明まだ夜も明けきらぬ薄明の中、レオナルドは港町の酒場をあとにした。 バーテンダーの…
ヒツジ飼いの冒険
第20話 超人ヒツジたちの待っている位置は、地図上で境界のギリギリだった。 道が途中で途切れて…
ヒツジ飼いの冒険
第19話 隔離レンガ造りの建物が並ぶ港町。 レオナルドが入った酒場には、チェアが存在していなか…
ヒツジ飼いの冒険
第18話 絶海ヒツジたちとしばしの別れを告げたレオナルドは、また港町へと戻った。 そこで歯ブラ…
ヒツジ飼いの冒険
第17話 命名船から降りた昨日は多くのヒツジを連れ歩いたはじめての日だったので、なるべく早く街…
ヒツジ飼いの冒険
第16話 余暇強い風が雨雲をどんどん遠くへと追いやると、雲に覆われていた空は裂け、地面に光を届…
ヒツジ飼いの冒険
第15話 祈り昨夜は何度となく豪雨が襲ってきた。 よくバケツをひっくり返すような雨と表現される…
ヒツジ飼いの冒険
第14話 認定船を降りるときに、空から降ってくるほんのわずかな水滴を感じていた。 別れの寂しさ…
ヒツジ飼いの冒険
第13話 1歩リンダもヒツジを連れて旅することを望んだ。 ハーマン・メルヴィルは船旅にヒツジを…
ヒツジ飼いの冒険
第12話 惑星3週間余りの船旅。 船長から任命された積荷の保安確認がレオナルドの仕事になった。…
ヒツジ飼いの冒険
第11話 意匠ブリッジに行くと、ざっと見たところ10人ほどの乗組員が勢ぞろいしていた。 やがて…
ヒツジ飼いの冒険
第10話 施錠この先、旅を続けるにあたって、どれだけのお金があればいいのだろうか。 まったく想…
ヒツジ飼いの冒険
第9話 社会ヒツジって、いったいどこで買うんだろう。 スーパーマーケットでパックに入った食肉…
ヒツジ飼いの冒険
第8話 商店街レオナルドは一昨日からのことを順序立て、すべてを話した。 電車に乗っているあいだ…
ヒツジ飼いの冒険
第7話 決断旅するヒツジの一団。 そこにはヒツジの群れを率いている男も見えた。 表情はぼやけ…
ヒツジ飼いの冒険
第6話 解読運命に従えとのメッセージを受け取ったところで、その運命がなんなのかわからない。 …
ヒツジ飼いの冒険
第5話 常識まるで糊付けでされているのではないかと思うほど、しっかりと張り付いている別紙が最…
ヒツジ飼いの冒険
第4話 記憶あの古本屋は本当に映画のセットだったのだろうか。 店に入った時、わずかに開いてい…
ヒツジ飼いの冒険
第3話 古本屋毎週日曜日に新規投稿している「ヒツジ飼いの冒険」は書き下ろしです。 新規投稿をす…
ヒツジ飼いの冒険
第2話 運命「本」が自らいなくなるわけがないので、研究者グループの誰かが持ち帰った、あるいは…
ヒツジ飼いの冒険
第1話 プロローグ何を持っていき、何を持っていかないのか。 旅の準備で、最初に取りかかる作業だ。旅…