キング アーサーのここだけの話
ゴミを集める仕事人をさんざん待たせておいて、それでも駅での停車時間は変わらない。 待ち人だった旅…
キング アーサーのここだけの話
意図したことが読めないコンクリートの地べたはすっかり俺の体温を吸収し、何度も位置を変えたせいでそこらじ…
キング アーサーのここだけの話
俺のアイデンティティプラスチックのパックに入った弁当を買うと、すべてを食い尽くすでなく8割がた食べた…
キング アーサーのここだけの話
ゴミは多いが、クズはいない。物思いに耽るにしては、あまりにも長すぎる時間。 俺たちはついに、駅で一夜を明かし…
キング アーサーのここだけの話
何かに縛られない自由な人生列車が来ないことは、決して悪いことばかりではなかったようだ。 10分で来るはずだ…
キング アーサーのここだけの話
線路のずっと先の先もうすぐ列車はやってくる。 もうすぐだ。 もうすぐ。 俺はなんの根…
キング アーサーのここだけの話
あの列車に乗って行こうインターネットが普及している現代ならば、鉄道の時刻表を簡単に検索できるだろう。 …
キング アーサーのここだけの話
計画なんて役に立たない日本なら運行会社が違っても、バスと列車の乗り継ぎがいいのはごく普通のこと。 しか…
キング アーサーのここだけの話
とてつもなく長い時間バンコクへ向かうなら、このクラビーから再びスラーターニーへ戻るルートとなる。 「…
珈琲をもう一杯 / 第四十五話「秋の日に こうひい飲みて 居眠りす」
さて、今日はナチュラル精製で中深に煎ったニカラグアを飲もう。 酸味の強いニカラグ…
キング アーサーのここだけの話
なにかが起きる予感もちろん1人で旅をしてたって、予想だにしないことは起きる。 でも3人で旅をすれば…
キング アーサーのここだけの話
相手の考えを深読みしない俺とナタリーはしばらく見つめ合っていたが、先に視線を外したのはナタリーだった。 …
キング アーサーのここだけの話
突如の告白シンさんがクラビーへ来たのは、やはりはじめてではなかったことを昨日知った。 クラ…
キング アーサーのここだけの話
考えの読めない発言誰かを道連れにしないと、離れられない俺がいることに気づく。 俺が2人から離れ、2…
キング アーサーのここだけの話
退屈という文字行く先もわけも分からず、ただナタリーについていったら到着したクラビー。 ここに何…
キング アーサーのここだけの話
2人から離れるタイミング昨夜まで2週間も滞在していたバンガローから空を眺めれば、天の川が大河のように流れ…
珈琲をもう一杯 / 第四十四話 RALLY ‘ROUND THE FLAG
久々にモカを浅煎りにしました。 今回はビシバシと癖のあるナチュラル精製のでは無く…
キング アーサーのここだけの話
自分とは違う発想ビーチサイドのカフェテラスで昼からビールグラスを傾けるシンさんがいった。 「おも…
キング アーサーのここだけの話
ナタリーの不意打ちスラーターニーからクラビーへ。 南北の違いはあるが、朝に神戸港へ到着し、「ビーチ…
キング アーサーのここだけの話
明るいうちにビーチへスラーターニーで1泊しようという俺の提案を無視して、ナタリーはバスステーションへ…
キング アーサーのここだけの話
コンクリートに囲まれた波止場ボートが着岸した。 ついに3人がそれぞれの岐路に立ったということか。 「ここで1…
珈琲をもう一杯 / 第四十三話「ラシミハシフフイ」
焙煎する人の考え方や解釈で焙煎度合いの表現も異なるようで、同じような豆の色に見え…
キング アーサーのここだけの話
髪引かれる思いなんてあるのか大陸に接岸し、このまま離ればなれになったら、いま目に前にいるナタリーすらも後ろ姿…
キング アーサーのここだけの話
いつまでも一緒にいられない俺たち3人はボートのデッキに無言で並んでいた。 だが誰が言い出したわけでもなく、…
キング アーサーのここだけの話
俺が、俺になった島ボートは乗客をたくさん乗せているためか、すぐにはスピードが上がらず、桟橋を思いの…
キング アーサーのここだけの話
プールのように澄んだ海ついに俺たちは、島を離れることにした。 大学院をやめる決意のできた俺には、これか…
珈琲をもう一杯 / 第四十二話「スペシャルな一杯」
ここらでちょっと調べてみるか! スペシャルティコーヒー スペシャルティコーヒーと…
キング アーサーのここだけの話
ニコールを追いかけて朝が来れば、別々の道が待っている。 いや、朝が来なくとも、誰もが各々の道を歩み、…
キング アーサーのここだけの話
それは野暮というものだ正確に言えば、日本語が聞こえたわけではない。 俺に声がかけられたのだ。 &nbs…
キング アーサーのここだけの話
人工的な明かりって、嫌やな言葉に発するなど何らかの同意があったわけではないが、俺とナタリーはいつの間にかシ…
珈琲をもう一杯 / 第四十一話「DON’T START ME TO TALK’N」
俺達が 立ち話している時に、 誰かがペン太にって 封の開いた珈琲豆を 持って来た…
キング アーサーのここだけの話
1日でも長く楽しい旅を次の目的地を知っていたら、ナタリーはこんなモヤモヤとした時間を過ごすこともなかっ…
若気ノイタリーの備忘録 自分で撮った写真を飾って、アーティストを気取ろう
ステイホームで写真を楽しむ方法を発見! 長い梅雨が終わってようやく夏がやってきた…
キング アーサーのここだけの話
次の目的地はどこ?まさかの海難事故をナタリーは予想していたというのか。 「シンさんが海から帰らない…
キング アーサーのここだけの話
海から帰ってこないねビーチから離れようとするナタリーを引き止めるように、俺は先を歩いた。  …
キング アーサーのここだけの話
今日は特別な日ナタリーと揉めて以来、シンさんはひとりスキンカヤックで海に出ても、日の高いうちに…
珈琲をもう一杯 / 第四十話「Nobody Knows You When You’re Down and Out / 深煎り節」
ベッシースミスが唄ってから 色々な人がカバーした名曲。 もちろん、クラプトンも幾…
キング アーサーのここだけの話
先の読めない俺いつもならシンさんと一緒にいる時間帯。 ナタリーがひとりビーチで佇んでいる。 思…
若気ノイタリーの回顧録 アフリカ最大の動物保護区で自走サファリ旅 -6
この素晴らしき世界 予想外に長くなってしまったサファリ編。クルーガー・ナショナル…
キング アーサーのここだけの話
誰もいないテーブルケイトとジュリーと俺。 対面にはシンさんとナタリー。 日本で言うところのお誕生席…